40代は新しい領域にチャレンジしてはいけない。講演動画メモ「ジャック・マー」


Jack Ma's Life Advice Will Change Your Life (MUST WATCH)

 

20代は、誰かをフォローしろ。小さい会社に行け。

大きい会社は自分がプロセスの中の一部であることを学ぶのにはよいが、

小さい会社は、情熱や夢、一度にたくさんのことを実行する力を学べる。

この期間はどの会社に行くかよりも、どのボスをフォローするかが重要だ。

 

30代は、もしあなたが起業家になりたいのならば、

「自分自身のために働けているか?」をしっかり考えなければならない。

 

40代は、自分が得意なことをすべてやるんだ。

新しい領域にはチャレンジしない。もう遅すぎるから。

新しいことをやってうまくいくこともあるかもしれないが、確率は相当低い。

だから、自分が得意なことに、どうやってフォーカスできるかを考えるんだ。

 

50代は、若者のために働け。

なぜなら若者のほうがあなたよりうまくできるからだ。

彼らに託し、投資し、彼らが優秀であることを確信させるんだ。

 

60代は、あなたのために時間を使うんだ。

ビーチで日光を浴びてもいい。

 

自分のためにやった。好きでやった。名セリフメモ「ブレイキング・バッド」

ホワイト「私がしたことは全て・・わかって、」

スカイラー「聞かなくてもわかる どうせまた、家族のためだと言うんでしょ」

ホワイト「自分のためにやった」

    「好きでやった

     私には才能があった

     それに・・心から実感できた 生きていることを」

 

最終話で、主人公のホワイトが自分の本音を述べるシーン。

すべての行いを家族のためだ と言って正当化しようとしてきたけど、

最後に認める。自分のためだったと。

 

自分が得意で好きだからやっていたし、それによって生きている実感を得ていたのだと。

 

その本音を聞いたスカイラーはどこか晴れやかな顔をする。

 

人間がどんなことで生を実感するかはわからない。

過度な刺激を通して感じることもあれば、静寂の中で感じることもあるのかもしれない。

 

この主人公ホワイトは、ガンで余命宣告されてから、破天荒な行動をはじめる。

それまでは高校教師として平凡で穏やかな暮らしをしていたが、徐々にブレーキが外れていき、人殺しも厭わなくなる。

事故で、不運が重なって、どうしようもなくなって最悪の事態を招いてしまう、という展開が何度もあるが、それでも主人公は、その中に強烈な生の感覚を得ていたのだろう。

幸せなシーンはほとんど無く、怒りや苦悩に苛まされているシーンばかりだが、感情のプラスマイナスよりも、生の実感のありなしのほうが、人生において圧倒的に重要だ ということに気づかされる。

そしてもうひとつ、その生きざまを正直に他人に話せるならば、より研ぎ澄まされて集中した状態でその人生に正対していける。

すべてが消える。自分の身体が変わっていく。名セリフメモ「リトルダンサー」

面接官

「ダンスをしているとき、どんなことを感じるか?」

 

ビリー

「わからない・・・  いい気分になる

 最初は少し硬いけど、だんだん、すべてを忘れて、

 

 そして・・・

 

 すべてが消える

 何もかもが

 

 自分が変わって、

 身体の中に炎がともるような

 そして、宙を飛んでいるような

 鳥のように

 電気のように

 

 そう・・

 電気のように 」

 

主人公がバレエ学校の入試面接で話す言葉。

まだ11歳の主人公が、たどたどしく自分の感覚を語る。

 

ここまでのシーンで主人公が置かれている環境を色々と見ていることで、かなりグッと来るシーンになっているわけですが、

この、「すべてが消える」という感覚は、何か表現をする人、あるいはそうでなくても高い集中状態にある人、には共通する感覚のような気がします。

自分という存在が消えて、宙に溶け出していく感覚。

 

結局人なんて思い込みでしか行動できない。名セリフメモ「宇宙よりも遠い場所」

 

 

「結局人なんて思い込みでしか行動できない」

「けど、思い込みだけが現実の理不尽を突破し、不可能を可能にし、自分を前に進める」

「私はそう思っている」

 

宇宙よりも遠い場所 第12話より。

このアニメの中でも屈指の名シーンじゃないでしょうか。

 

死んだ友の思いを果たすんだ。アイツはあの世で絶対それを望んでいるはずだ、と思い込む。

自分がそう思い込んで行動する。

その思い込みだけが、人間を動かす。前に進める。

 

これを少しブレイクダウンすると、 

 

まず思い込みがあって、そこに熱が生じて、その熱エネルギーが動きに変わる

っていうこと。

 

だから、 

思い込むことを恐れちゃいけない。

時には周りが見えなくなるぐらい思い込んでもいい。

そこに生まれる熱そのものが、人生の実ってやつだから。

 

この、熱=人生の実 っていうのは、漫画「天」の18巻でアカギが説いていること。

 

ということで、 

存分に思い込もう。

思い込み → 熱 → 行動 の循環を回していこう。

 

最後に、宇宙よりも遠い場所 第1話のセリフも添えておく。

「言いたい人には言わせておけばいい。

 今に見てろって熱くなれるから。

 そっちの方が、絶対いい!」

 

実はみんな頼まれごとが好き。読本メモ「人に頼む技術」

 

 

■頼み事をされた人には、「イエス」と言われなければならないという、心理的、対人的なプレッシャーが大きくかかっている。
そしてこれは頼んだ側にとっては感知しにくいもの。

面と向かって助けを求めると、相手がそれに応えてくれる確率はもっとも高くなる。助けを求めてきた人が目の前にいると、それを断るのが気まずく、社会のルールに違反するという感覚が大幅に強まるから

一方、電子メールなどを用いて間接的に助けを求めた場合は、直接的に助けを求められた時のような抵抗は示さない。それなのにこれを考慮せずに間接的な方法をとろうとする人が多い。

■嫌な印象を抱いている人の頼み事に応じることで、その相手への印象が薄れます。さらに、大きな頼み事に応じると、その相手が良い人のように思える効果が生じます。
認知的不協和の作用によって。

■助けを求めることで相手から良くない印象を持たれるかもしれないと心配する理由はほとんどありません。

■人から好意や誉め言葉、サポートなどを与えられそうになったときには、たとえそれが必要ではなかったり、プライドが邪魔したりしても、受け入れることを検討すべきです。なぜなら相手は、与えることを通じて、ますますあなたに好意を抱いてくれるようになるからです。

■誰かを助けるのに、高尚な目的は不要です。道を教えたり、並び順を譲ったりといった些細なことでも幸福感は高まります。

ただし、生活の質を大幅に向上させたいのなら、他社のためにお金を使うことです。

自分のためではなく他者のためにお金を使った人たちのほうが幸福感が高く、金額の多寡は幸福度に影響していませんでした。

■助けを求めることは、その相手に長期的なメリットを享受する機会を与えることでもあるのです。助けを求めないことは、むしろ利己的な行動だとすら言えるかもしれません。

■コントロールされている と感じさせるものは報酬だけではありません。脅威や監視、期限、プレッシャーなども同じです。これらによって、自分の意志で自由にその行動をしているように感じにくくなるからです。

■あなた自身が助けや支援を必要としているとき、自分が思っているよりもはるかに周りにはそれが伝わっていない。だから、面と向かって、ちゃんとお願いすることが大事。

何を求めているのか、どの程度の助けが必要なのかを詳しく、はっきりと説明する。

求めていたものとは違っても、相手の助けを受け入れる。

■謝りながら頼み事をすると、その人とは同じチームに所属していないような感覚が生じる。持ちつ持たれつの助け合いをしている人間なら、助けてもらうときに謝る必要はない。

謝ると、同じグループにいる、というアイデンティティが希薄になり、お互いの間に距離が生まれ、一体感が損なわれます。

■頼み事を小さく見せかけることで、得られる助けも、助ける側と助けられる側が感じる暖かい気持ちも小さくなってしまう。

 

ということで、今回のKeytakeaway

基本的に頼まれる側は、断ることを避けたいし、助けることで幸福感も得られるから、助けたいと感じている。

だから、誰にも助けを求めない人というのは、誰にも助けるチャンスを与えていないという点で、利己的な行動といえる。

ただし、頼まれる側がコントロールされている感 を抱いてしまうと、幸福感は得られない。

頼むときには、謝りながらとか、内容を過大・過少に伝えたりとか、ニンジンをぶら下げたりとかせずに、相手が騙されているような感覚を持たず、かつ自発的に助けたいと思うことを妨げないようにお願いする。

あいつはやる気がないからダメ~は解決につながらない。読本メモ「行動分析学マネジメント」

 

 

 ■行動分析学では、行動の原因を見つける。

部下が期待通りの仕事をしないとき、その原因はどこにあると考えるだろうか?

やる気がない、能力が低い、意識が低い、、、どれもよく聞く説明だ。

行動上の問題をこのように、心の中に原因があると考えることは、「医学モデル」と呼ばれている。

医学モデルを使うことには弊害がある。

それは、行動を心や性格で説明しようとすると、結局最後は個人攻撃になって、肝心の問題が解決しないことだ。

「あいつはやる気がない」「私は意思が弱い」というのは、単なる批判や自己弁護であって、問題解決にはつながらない。

 

では行動の原因はどのように考えればよいか。

スキナーは、その行動をした直後に何が起こるかで決まる と結論づけた。

 

たとえば、誰かが会議中に前向きな発言をしたとする、そうしたらすぐに笑顔で、それを賞賛する。

それだけで、その行動が強化される。

逆に誰かが会議中に非生産的な発言をしたとする、そうしたらその発言をスルーする。

そうすると、その行動が弱化される。(途中でバーストという現象も起こりうるが)

 

行動の直後は、まさに”直”後であるほど効果的で、60秒ルールと呼ばれ、行動をしてから60秒以内に起こらない結果は、ほとんど意味がない。

 

行動を分析するには、

1、行動は「強化」されているのか、「弱化」されているのかを判断する

2、直前から直後の変化は原因の「出現」か、「消失」か判断する

3、出現もしくは消失したものが、「好子」か「嫌子」か判断する。

 

●その人が普通にできるぎりぎりの線を上回ったら、褒める

●一連の行動を細かくステップに分けて、そのどの行動までできているのか、
 どの行動からできていないのかを確認する

●行動のフィードバックは行動の直後に、1日に何回もやる必要がある。
 4半期に1回では効果がない。

 

ということで、今回のKeytakeaway

心や性格じゃなくて、行動に着目すること。

行動の直後(60秒以内)の対応によって、行動を強めたり弱めたりできる。